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認知症Dementia

認知症について

後天的な原因により生じる知能の障害です。日常生活や社会生活を営めない状態となり自立した生活を妨げる原因となります。最大の危険因子は加齢です。65歳から69歳での有病率は1.5%ですが、5歳ごとに倍増し、85歳だと27%に達するといわれています。

  • 認知症の原因

    認知症全体の35%を占めるアルツハイマー型認知症が最多となります。続いて多いのは、15%を占めるレビー小体型認知症です。
    その他、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症などの疾患を合わせると認知症全体の80%もの割り合いを占めています。

  • 認知症の症状

    疾患によって症状の特徴が異なってきます。アルツハイマー型認知症であれば、記憶の問題が初期の段階から明らかとなり、もの忘れ、もの探し、繰り返しの言動などが特徴的です。レビー小体型認知症であれば、「庭に人がいる」「小さな子供が見える」などの幻視やパーキンソン症状、寝言や睡眠時の行動異常(レム睡眠関連行動異常)が特徴的です。
    前頭側頭型認知症は初老期に発病しやすく、性格変化や社会的な振る舞いの障害ともいわれています。甘いものばかり食べ続けるなど食の好みの変化、抑制のきかない反社会的な行動が目立ちます。また、各種の認知症にみられる周辺症状(BPSD)には暴言や暴力、介護抵抗、幻覚・妄想などの症状があります。

  • 認知症の治療

    アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症に対しては、抗認知症薬による薬物治療の有効性が確認されていますが、根治できるわけではありません。薬物治療の効果を高めるためにもレクレーションや運動を日常生活に取り入れることなども重要です。
    また、家族の介護負担が強くなり平穏な生活が難しくなる場合などでは、介護保険制度によるさまざまなサービスを導入することも考えていかなければなりません。